Once upon a time・・・




もご


光の下で清らかに笑うイルカは、冥府でしか生きられぬ己が決して望んではいけない相手なのだと強く自らを戒めた。心に浮かぶイルカを夢の中で抱きしめ、愛し、気の遠くなる年月をただひたすらに耐え忍んできた。
イルカを地上に留めるため、カカシは己の心を何万回も殺してきたのだ。
この先、何万回でも殺すはずだった。
イルカの為なら、殺せるはずだった。


〈本文より〉
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